令和2年5月開会議会での議案質疑

質問内容

枚方市基金条例の一部改正について

かとう治
 議案第18号 枚方市基金条例の一部改正について、お伺いいたします。
 今回の基金は、新型コロナウイルス感染症対策に係る支援に要する資金に充てるため設置をするとのことです。一方で、過日の報道発表資料などでは、逼迫した状況にある事業者に対する支援のため、基金を創設し、市民や事業者から寄附を募ると言われています。
 そこで、まず確認させていただきますが、この基金は事業者を支援するための基金ということなのか、また、逼迫した状況にある事業者について市としてどのような現状認識をしているのか、併せてお伺いします。

健康福祉部長
 今回の新型コロナウイルス感染症対策応援基金につきましては、枚方市における新型コロナウイルス感染症対策に賛同し、応援していただける市民や事業者の皆様の思いを受け止め、最大限の活用を図っていくため、設置するものでございます。
 当面の活用につきましては、逼迫した状況にある市内事業者を支援し、事業継続や雇用の維持のために活用していく予定としておりますが、本基金の活用の範囲につきましては、新型コロナウイルス感染症対策に係る支援として、寄附状況等も踏まえながら、広く活用させていただく考えでございます。

観光にぎわい部長
 次に、市としての現状認識について、担当部署よりお答えいたします。
 令和2年2月、セーフティーネット4号が発令されて以降、市内事業者からは様々な相談が寄せられており、多くは事業運転資金に関する融資の相談となっております。また、4月10日には、枚方市商業連盟から実態報告と要望書を受け、その後も、同連盟との情報共有に努めてまいりました。
 4月30日には国による補正予算が可決され、実質無利子・無担保の融資策が創設されたことで、本市における一日の融資認定件数が大幅に増加しており、事業者の経営状況は、さらに厳しさが増していると認識しているところです。

かとう治
 基金については、広く新型コロナウイルス感染症対策として市民や事業者のために活用していくということですが、例えば、御答弁いただいた事業者の逼迫に関して、現状の施策で足りないところに、次にどのような手だてが必要なのか、それにどれほどの財源が必要になるのかといったことを明確に示すことで、基金を募っていくに当たっての動機づけや説明責任にもなるものと思います。基金を活用して何をいつまでにするのか、先行きの見えないコロナ禍も見据えながら、具体的な使用用途、スケジュール、目標額を持って寄附を募るべきと考えますが、市の政策的、財政的な観点からいかがお考えか、お伺いします。

総合政策部長
 新型コロナウイルス感染症対策に係る市の支援策につきましては、都度、その必要性や緊急性等を勘案して具体化しているところでございます。
 今後の新型コロナウイルス感染症の動向につきましては、収束後の影響等も含め、先行きが見えないところではございますが、そうした中にありましても、行政として市民生活の維持、継続のために、遅滞なく必要な支援、対策を検討していく必要がございます。こうした取組につきましては、行政の責務として、第一義的には一般財源で賄っていく考えでございますが、本市の取組を応援していただける方からの寄附を募り、御寄附の状況も踏まえながら、最大限活用させていただきたいと考えております。

かとう治
 新型コロナウイルス感染症対策は、行政の責務として実施することは理解いたしますし、そのための財源は、しっかりと確保していただきたいと思います。
 その点を踏まえ、私は、この寄附を募る中で、枚方市として全力を出し、本気で市民や事業者を支えるといった姿勢や意気込み、それを明確に見える形にして示していただきたいのです。そうすることで、市民や事業者に自分たちにも何かできることがあるのではないかと共感していただけることや、個々に助け合いの精神が育まれ、市民団体、事業者などの主体的な取組にもつながっていくのではないかと思います。
 また、今回の寄附の申請書にアンケートや御意見をいただく項目などを追記し、今後、基金の活用についてより民意に沿った形で反映していただきたい。こうしたことも念頭に置いていただき、今後の寄附の募集、また、基金の活用に際しても、市としてぶれのないものを明確に、具体的に打ち出しながら取り組まれますよう、この基金が決して、つくりました、募集しましたがたまりませんでしたで終わるようなことにならないよう、意見として申し上げておきます。

※市議会での発言内容の要旨を項目ごとに整理して記載していますので、発言の全文については 枚方市議会の会議録 をご覧ください。

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